拾年先の折は

言葉の言枝の言幹の言根の植わった土を翻訳するために。

22

晴天。昨日のことだが会田誠「Ground No Plan」を観た。会田が下図を構想し、山口晃が完成図を起こした東京都庁城案を見て、会田の構想にはなかったヘリポートが気になった(もともと細部は「良きに計らって」という体の構想なので)。建築基準法では100メートル以上の高層建築物にはヘリポートの設置が義務づけられているようだ。これに準ずるデザインであることがわかる。ところで女性器を模した会田の作品である新国立競技場図案ではクリトリスの上にヘリポートが設置されている。緊急時にはそこにヘリコプターが離着陸するわけだ。肉体が喘ぎ、また喘ぐ。会田誠はつまり、建築が採用され、実現され、猥雑に遊ばれ、批判されて、朽ち果てるまでを芸術家として責任を持って構想しているのだ。

言葉の言枝の言幹の言根の植わった土を翻訳するために。