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拾年先の折は

言葉の言枝の言幹の言根の植わった土を翻訳するために。

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曇り。実家から届いた舞茸の炊き込みご飯を食べる。うまいが、少し砂のようなものが混じっている。舞茸の襞に潜り込んでいたぶんが洗い残っていたのだろう。箸で選り分けようにもわからないほどの小さな砂粒なのに、ガリと噛んだ感触はおそろしく頭に響く。口腔内ではモノの大きさが十倍に膨れるような気がする。歯は指先より敏感だ。

 

鳥取で大地震があった。

言葉の言枝の言幹の言根の植わった土を翻訳するために。