拾年先の折は

言葉の言枝の言幹の言根の植わった土を翻訳するために。

(Black Starry)

ジギーがギターを弾いて ウィアードとギリーが合わせると

スパイダーズフロムマーズの音が鳴ったんだ

ジギーはレフティーでも

抜群にいい音だった

だから特別だった おれたちはジギーのバンドだった

 

ジギーは声もよかった クシャッと目をしかめてバリッとキマった髪型で歌いあげるんだ

日出ずる国からやって来たとでもいうか ニコッと笑うだけで客を痺れさす

圧倒して釘付けにしちまう

うなぎのぼりに成り上がった ナニもでかいし、肌も雪のように白い

 

スパイダーズの居場所はあるか? ブンブン調子づいたハエが1匹でおれたちを踏み台にしようってのに

ビールに呑んだくれるのがおれたちの希望か?

あいつのファンを腐しもするさ それともきれいな両手ぶっつぶしてやればよかったかな

 

あいつは栄光をひきずってた おれたちはヴードゥーだなんてうそぶいて

バカなガキども相手に救世主気取りだった

ケツの形はよかったけどな

度を越してやりすぎたんだよ ギター弾くしか能のないガキが

 

てめえのエゴとまぐわって頭がイッちまったんだ

らい病みに乞食する救世主さ

あいつはガキどもにつぶされたからもう解散するしかなかったんだ

 

ジギーはギター鳴らせたのにな

言葉の言枝の言幹の言根の植わった土を翻訳するために。